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UNICEFスタッフのインタビュー


もう一年近く前に録ったインタビューの記事だけれど、
本当はブログに載せるつもりではなかったけれど、
ここに載せます。

今日載せたのは、特に意味は無い。
強いて言えば、最近、この記事のことを思い出したから。
眠らせるには忍びない。


と言うことで、協力隊としてウガンダで活動し、
その後UNICEFブルキナのスタッフとして二年間勤め上げ、
そして今はコードジボワールのUNICEF事務所で働いているはずの下川桂子さんのインタビュー記事を載せます。

全部で4枚。
ダウンロードして拡大したら、読めると思います。
ちょっと荒くはなるけれど。

下川さんが国際協力を志すに至った経緯、
ウガンダでの活動とそれがUNICEFブルキナでの企画にどう生きてきたのか、
そして国際機関で働く為に必要なものとは?!

私の任地にUNICEFのプロジェクトで学校が建つ、と言うことで関わることになった下川さん。
彼女の教育に込める哲学に触れることが出来る、貴重なインタビューだと思います。
全6ページ。


下川さんインタビューp1

下川さんインタビューp3

下川さんインタビューp2

下川さんインタビューp5

下川さんインタビューp4

下川さんインタビューp6


ちなみに、もし写真入りの記事で読めない、という人の為に、
以下にテキストを貼付けておきます。
クリックしたら読めるようにしておきます。

下の、「続きを読む」というところをクリックしてください。

ぶるるな人。No.2 下川 佳子さん

教育のスペシャリストとしてUNICEFブルキナファソ事務所で活躍する、一人の日本人女性。大学院で学んだ教育学とフィールドで得た現実(経験)を武器に、子供たちのために日々、奮闘する下川さんに話を伺った。インタビュアー:峰崎 泰昌

写真:インタビューに答える下川さん(2,3枚)、UNICEFの支援、日本の出資でできた小学校の開校式にて、UNICEFブルキナ代表や杉浦大使らと(sapaga-peulh学校)、自らの発案で実現した学校菜園プロジェクト。二〇一一年から二〇一二年にかけて、全部で六四の学校で実現。写真はSapaga-peulh学校

―しもかわ けいこ―
小学生時代にアフリカに興味を持って以来、アフリカで仕事をすることを目標にする。大学卒業後、一般企業に二年間勤務、その後ベルギーの大学院で教育学を学び、協力隊に参加。ウガンダに村落開発普及員として派遣される。協力隊の任期終了後、JPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)の制度を利用してUNICEFブルキナファソのスタッフとして二年間半勤務。二〇一二年三月にブルキナでの任期を終え、帰国。

開発学への不審と教育の道、そして協力隊
下川:開発分野に進みたいなと思いながら、一般企業で働いていた時に、コンサルで働いている人に色々と相談をさせてもらったんです。「日本で働きたいのだったらゼネラリスト、海外で働きたいのだったらスペシャリストに向けて自分の道を進みなさい」と言われて。じゃあスペシャリストのほうに進みたいなと思った時に、教育か医療で開発の道を進むのか選ぶのにけっこう迷って。お医者さんとか、弁護士とかって、こう言ってはなんなんですけれど人の不幸の上に成り立つ仕事じゃないですか。困っている人がいないと職業にならない。でも教育って、不幸にしないために人々を導いてくれるものであるので、教育の分野で開発の道を進みたいなと思って。
その後、大学院で実際に開発学を学んで見て、世界の貧困とかっていうシステムは、もう先進国が必ず勝つように出来ているシステムだと言うことがすごく分かって。これ以上開発の道を進んでも、本当に貧困をなくすことは出来ないんじゃないかって思ったんですね。だから、開発の道を諦めようかなと思っていたんですけれども。実際にインターンシップでカンボジアに行ったときに、私のスーパーバイザーだった人が、「でも世界では、経済の枠、貿易の枠では不平等が生まれるようなシステムかも知れないけれど、教育の道でだったら自分たちも何かしら貢献できることがあるのを感じる」ということを言われて。じゃあちょっと大きな枠組では貢献できないかも知れないけれど、教育の分野だったら、自分の出来ることがあるんじゃないかと思って。で、協力隊に応募しました。
受かって、協力隊としてウガンダに、村落開発普及員として派遣されて。農業の分野で活動して下さいって言われたんだけれど、まぁ農業の専門家ではないので、村で農民に対する生活調査をして。そこで浮き上がってきたのが学校給食の問題。自分のカウンターパートと一緒に、モチベーションのある先生がいる学校を選んで、ネリカ米と、ビタミンAを含んでいるサツマイモの栽培を始めました。で、私が離任する前までは、二回ぐらい収穫をすることが出来たんですけれど、それが少しずつ給食として役立っている、というのが見えて。

フィールドを政策に活かすことができる立場
下川: フィールドの活動はすごく面白かったんですけれど、村レベルで貧困があるって言うのは、政策分野で何か問題があるんじゃないかとすごく感じたわけです。なので今度はフィールドではなく政策分野で働きたいなと思って。で、JPOに応募して合格して、こっち(ブルキナファソ)に来たんですけれど、日本の、JICAとしての二国間援助と言うよりも、世界各国が集まった多国間援助としてUNICEFで働く中で、すごく中立的な立場を持てるので、日本の利益のために働いているのではなく、全世界から集まったお金を有効に使うと言う面ではすごく面白いなぁーって思います。
峰崎:ウガンダで、フィールドでやるのは楽しかったけれど、今度は政策レベルでやりたいと思い、UNICEFに入ったと。それはフィールドでは出来ないことがあると感じたからなんですよね?限界がある。
下川:そうですね。やっぱりフィールドレベルですごくいいことをやっていても、自分が動ける範囲にすごく限界がありますよね。資金もそうですし、一日に動ける距離もすごく制限があったので。やっぱり国を変えるには政策レベルのほうからトップダウンで降りていくので、上の部分を見たいな、というのは。
峰崎:上の政策を見たいっていうのと、実際に政策をやって見たいという両方があったということですね。実際にUNICEFに入って、ブルキナで二年半やって来られたということですけれども、自分の見たかったものが見れたのかどうか、やっぱりどこかで理想と現実みたいなのがあったのでしょうか。
下川:そうですね。思った以上に政策レベルが、農民をはじめとした貧困レベルの生活を反映していないというのをすごく感じました。カウンターパートは中央政府の役人等なのですけれど、そういう人たちと話していても、全然貧困層の人たちのことを考えていないなというのをすごく感じて。例えば、教員対象の研修をやりますと。学校菜園の研修をやりますと言ったときに、自分たちのとれる日当はいくらなんだ、というのにすごく関心を持っているんです。で、日当が出ないと、おれたちは参加しないと。じゃあ日当をこれぐらいの値段で出しますよと言ったら、いやそれは少なすぎる。だから参加しない。これぐらい上げてくれないと駄目だよと。じゃあ日当を上げるよりも、子供たちに種を多く配布したりサッカーボールを配ると言うのは考えられないんですか、と言ってみても、いやそれは俺たちの生活費がかかっているんだからと。国の公務員が国民のために尽くすという考えよりも、自分たちで使いたいと言うので、そこで政策の内容も全然、役人の有益な方に流れる。
峰崎:UNICEFで政策レベルで関わっていて、中立性という点ではどうでした?
下川:UNICEFって政策レベルだけじゃなくて、フィールドにも行くんですよ。なので、フィールドと政策の中間の役割を果たしているんです。国連機関の中でフィールドに一番出ているのって、多分UNICEFなんですけれど、UNICEFは現場に出ていく活動が多いので、実際にUNICEFのプログラムで学校にどういう変化が起きているのかがモニタリングで知ることができて、今度はその結果を次の政策レベルでの活動で、私たちはこう言う活動をやりたいけれど、現実にはこう言う感じですよと言うのを反映できる。という機会があって本当にいい。あとは、UNICEFはドナーからお金をもらって、自分たちで企画をしてそれを実行しているんですけれど、その企画、自分がこういうことをやりたいなと思ったことが、ドナーに受け入れられれば、本当に自由に実行できるので、じゃあ自分が学校菜園をやりたいですって上司に話した時に、上司のGoサインが出れば、自分のやりたいように、どういうアプローチで行くというのも本当に自由に出来るので、協力隊の時よりすごく広い範囲で、じゃあこの地域、この学校の中から選定しましょう、こういう研修の内容にしましょう、こういう種を配布しましょう、と自由に選択できるというのはいいかなと。
峰崎:現場から問題を挙げて政策につなげられた例を具体的に教えてもらえますか。
下川:そうですね…いっぱいありますけれど、その学校菜園のモニタリングシステムのこともそうです。以前はそのモニタリングと言うのは、教育省の下の組織が担当していたのですけれど、その組織が全然動いていない。なので、それはやめて、実際に農業や環境の知識を持っている農業省環境省をモニタリングのパートナーとして選びましょうとか。後は、学校に図書館がない、学校にスポーツの施設がない、スポーツ活動が行われていないということが問題だったので、それを推進するために、スポーツ活動とか図書館の設置を推進したり。
峰崎:フィードバックをしてからまたモニタリングとかに行くわけですよね。モニタリングのシステムを変えたりしてもう一度それをやってみて、その変化っていうのはその都度感じているんですか?
下川:そうですね。例えば今担当している学校図書とかスポーツの活動とかは、まぁ去年始めたばっかりなので、去年一年で学校選択をして、資材を配布して、教員研修をして、で今やっとモニタリングの時期に入ってきているので、まだどういう結果が出ているというのは分からないですけれど、まぁこれから見えてくるんじゃないですかね。教育の結果って、すぐには出ないので、長期スパンで見ていかないと。

差別とプライド
峰崎:ブルキナファソ人にいらっとした点というか、ブルキナファソ人の特徴、良さの裏返しみたいなものを教えてください。協力隊が触れることのできない上のブルキナファソ人というのは、どういう人たちでどういうことを考えているのかっていうのは情報的には重要なものになると思うんです。だから、偏見なくブルキナファソ人を語って頂きたいです。いいとこばっかじゃないんだというのを。
下川:そうですね…私も、ウガンダで見てきたウガンダ人と、あっちはフィールドだったんですけれど、ブルキナは政府なので、やっぱりこっちは嫌な面が多く見えますね。ウガンダでは村の人たちは優しかったし、お土産もたくさん持たせてくれたし。活動御苦労さま、みたいな感じで。でもこっちでは、金寄越せよ、みたいな。どれだけこいつら(援助側の人間)に金を持ってこさせるか、みたいなことしか考えてないというか。お金をもらっても、どういうふうに使っていいか分かっていないんですよね。さっきも話しましたが、お金さえもらえればいいと、それで満足してしまうんですよね。それをどう使うかというのが政府レベルで分かんないから。
それと、差別もけっこう。ウガンダでは協力隊として感じなかった差別を、こちらではやっぱり感じます。三つの差別があって、一つ目は若者というところ。やっぱり、役人たちっておじちゃんおばちゃんが多くて、経験も多い人たちが多いから、この若造が、って感じで上から見られるというか。こっちが予算管理とか権限を持っていても、やっぱり舐められている、というのは感じるんですよね。
それから二つ目は、女性であること。バイクや自転車に乗ることやスカートの短いのとかジーンズとか、ウガンダでそういうのは女性は全然ダメ、考えられなかったんです。その辺りに関してはウガンダよりブルキナのほうが女性の地位は上がっているのかも知れないですけれど、役所の仕事となるとやっぱり、おじさんたちのほうが尊敬されるというか。やっぱり女性だと態度が違う。
それから三つ目が、外国人。ブルキナファソ人ってけっこう、人当たりはいいと思うんですよね。でも本心では中身を見せないというか、心に壁を作っているんですよね。表面的には優しいけれど、本心では話さない。だから、なんというか、表面的には外国人に対して優しいけれど、裏では「この外国人が」的な目線で見ているなと。こう、裏で集まって、悪口言っているんだろうな、みたいな。内にこもるタイプじゃないですか。けっこう日本人と似ているところがあって。明るいよりも、大人しい、恥ずかしがり屋なところがある。そういうところからも、いいものを他人と共有するよりも、自分の物にしたり。
だから、UNICEFの事務所でもそうですけれど、情報共有をしない。各個人がやっている仕事に他の人が興味を持っていないし、自分から人に相談とかもしない。だから、誰か一人が抜けたらその情報が全部なくなっちゃう。個人主義というか。同じ部署内でも、部署の間でも共有はない。日本のほうがすごく情報共有しますよね。だからそういうブルキナの文化が、UNICEFの中にも入ってしまっているんだと思う。外国人が何か言っても、「あなた外国人でしょ」って。
それと嫉妬心もすごく強いですよね。UNICEF働いている職員の人って、ローカルスタッフたちも普通に働いている人たちと比べたらすごいいい給料をもらっているんですよね。普通の公務員の何倍も。日本でも十分に暮らしていけるぐらいの。だから政府の役人で、ある程度の地位があっても、辞めてUNICEFに来る人がいたり。
峰崎:それじゃあ、出来る人ほど省庁から離れていくって感じですかね。ローカルスタッフも国際機関同士で取り合っているって言う話もありますし。援助側の団体で、使えるローカルスタッフは奪い合って、という。
下川:そうですね。やっぱり給料の高い仕事に移っちゃうので。いい人材が省庁や政府に残らない。
あとブルキナファソ人って、プライドが高いので。私はウガンダ人としか比べられないですけれど、すごいプライドが高いなって感じます。人の意見を取り入れないとか、フランス人のフランス語と比べたら、おれたちのフランス語のほうが全然うまいし、フランス人なんかフランス語下手くそだって(笑)おれたちのフランス語が一番だ!って。
峰崎:ジョークじゃないですよね?
下川:ジョークじゃなくて、本当に言っているんですよ。すごい自信だなと思って。だから何と言うか、自分たちが一番というプライドですよね。だからこういう、貧困のこととかをバカにすると、すっごい怒るし、だから絶対悪口は言わないようにしているんですけれど。
自分たちの所為で貧困だとは思っていなくて、フランス人の植民地支配の所為でこの貧困が全部成り立っている、フランス人がこの貧困を全部もたらしたんだっていう考えが多いんで、働き者だけれど、自分たちは犠牲者だという意識が強いから。金持ちが金を持ってくるのが普通と。おれたちがこの国を良くしようと言うよりも、海外から援助を受けて当たり前、みたいな意識がありますよね。

あなたは何がしたい?
峰崎:今後はどうされるのですか?
私、ユニセフで働きたいと思ったのは、政策レベルというのもあったけれど、ユニセフって緊急援助、復興援助、開発援助という三つのレベルで働けるんですよね。例えばJICAだったら、緊急・復興の二つはやっていないんですよね。開発レベルは長期的なスパンしかやっていなくて。私は緊急レベルの教育支援をやりたいなと思ってユニセフに入ったので、紛争復興後の支援とか、災害後の支援だとかというのを教育の分野でやっていきたいなと思っています。それはUNICEFじゃなくても、Save The Childrenだとか国際NGOで出来るんだったらそっちでも。
峰崎:最後に、UMICEFなど国際機関で働くためにはどうしたらいいかを教えてください。
下川:UNICEFや国連の組織で働くにはどうしたらいいですかっていう質問自体が、私は違うと思う。例えば、そこで自分が何をしたいのかということが一番大切で、自分が例えば教育の道で、こういうことをやりたいんです。こういうことをやるのには必ずUNICEFじゃなきゃ駄目なんですって言うのがないと、自分のキャリアのプロセスの中に、これをやりたい、これをやるには国連機関じゃないと絶対だめなんです、って言うのがないと、そこに向かっていけないんです。だから、国連に入ることが目的であっては駄目なんです。私も、国連機関で今はやってきたことを考えて、将来、自分の進みたい道に進めないなというのがあったら辞めて別の道に進むだろうし。一つの通過点にしか過ぎない。UNICEFで何をしたいんですか、って言うことを私は逆に質問したいです。
峰崎:ありがとうございました。今後のご活躍を期待しています。
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