スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

風車が世界を救う。


昨日の話の続き。ヒーローの存在を容認させる悪の存在について、
一体どんな存在意義があったなら、説得力があるだろうかと…
仮面ライダーの悪役、ショッカーは何の為に世界征服をするのか。どんな目的ならば、世界征服をする理由として納得できるか。
私としては、環境破壊を止める為に人間を支配しようとするのなら納得する、と考えた。


仮面ライダーの場合、中公文庫から出ている漫画・仮面ライダー一巻の最後に、作者である石ノ森章太郎氏が仮面ライダーに込めた思いについて書いている。
そこには、ショッカーは「歪んだ技術文明の象徴」と書かれている。つまり、人類を征服しようと牙を剥くショッカーというのは、人類が自分たちの生活を豊かにする為に発展させてきた近代文明や技術の負の側面である。環境を破壊し続け、公害を垂れ流し、放射能をまき散らして人類自身を傷つけ続ける近代文明がショッカーで、仮面ライダーもそこから生み出されたという設定は面白い。

これも漫画を読んで初めて知ったけれど、仮面ライダーを作り出したのはショッカーだ。
つまり、仮面ライダーは科学技術の申し子ということになる。
仮面ライダーののチーフはバッタであり、力の源はベルトの風車に風を受けること。
科学技術によって作りだされて、人間と自然が協力して科学技術の弊害に立ち向かうという構図なのだ。そして仮面ライダーこそが「真の文明」のシンボルだ、と言う。
科学技術の進歩が単純に人間の更なる豊かさや幸せに繋がる訳ではないと悟った時代に、ただ技術を信仰するのではなく、自然がもつポテンシャルや人間の叡智を持って、今で言う持続可能な社会を作っていくことが出来るはずという願いが読み取れる。


実際に、仮面ライダーの2号ライダー一文字隼人は原爆カメラマンで、被爆した子どもの面倒を見ていたり、第3話では公害問題がベースにあったりと、人間を傷つける技術の弊害を憎む仮面ライダーという構図はある。
特に被爆したために白血病で苦しむ少年を救おうとする仮面ライダーの原動力が風車であるのは象徴的な気がする。今の時代でも、というよりは今このタイミングだからこそ、より強いメッセージになっているのではないだろうか。

そして、科学技術信仰を止めないショッカーも…自身の目的(利益)の為に自然エネルギーなどの可能性を潰そうとするのは。びっくりするぐらいに、重なるものがある気がする。
残念ながらショッカーは、人類の敵ではあり得ない様子だ。人類がどっちを正義とするか。それこそが問題だ。



もう一つ、今の何が正義で何が悪か分からない時代に、「正義は必ず悪に勝つ」という構図も子どもたちに見せたかったと書いている石ノ森章太郎氏。確かに、価値感が多くあって、お互いにどの価値観が正しいかをはっきりとさせようとしない曖昧な時代に、正しいことを探す理由を子どもたちに教えることはすごく重要だろう。このまま、「正しいことなんてない、結局勝つのはパワーがある側」という冷めた哲学しかない世界では、よりよい世界を作っていこうという動機なんて湧いてこないだろう。


今、どうするのが正しい道だと思いますか??

スポンサーサイト

| そば屋さんちのふろふき大根 ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://karehausagi.blog38.fc2.com/tb.php/659-8bc66fcb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。