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命の水の維持費


前のブログの続き、バングビリーという村のことだけれど。
村のポンプの赤いパイプを見た話。
と、ラボに行った話。

後日、水資源担当の同僚とポンプの修理工を引き連れて、村に行った。
目的は、村人から要請があった、鉄以外の素材で出来たポンプの管についての情報提供。

私もこうなるまで全く興味が無かったけれど、ポンプの管には3種類あるらしい。
一つが鉄パイプ、これは安いからこれを使用するケースが多いけれど、前回のブログに載せた写真のようにすぐに錆びて穴が空いてしまう。ので結果、交換頻度が一番多くなってしまう。1、2年に一度は交換する必要が出てくる、ラボの人によれば早くて数ヶ月で穴があく。そして水にはその錆が混じったりする。

二つ目がプラスティックのパイプで、鉄パイプよりは高くなるけれど交換頻度は少なくなる。

三つ目が合金製のもので、一番頑丈らしく、値段は一番高いけれど、一番壊れにくいのもこれ。鉄パイプが1、2年に一回交換しないといけないのに対し、合金パイプは12年、修理なしに使っている例もあるということで。
値段はたしかに鉄パイプの何倍もするけれど、それだけの価値はあるものかもしれない。

ちなみに管一本が3mで、鉄パイプだと11.250フラン。プラスティックパイプだと43.750フラン。合金パイプが74.500フラン。鉄パイプが耐用年数を長く見積もって2年、合金が12年だと考えると、費用対効果としてはそこまで変化がないように見える。
対応年数については実際問題、いろんなケースから対応年数の平均を出したりというほどデータが揃っていないので何とも言えないけれど、それでも壊れる度に修理、その度に修理ができるまでは他のポンプに水を汲みに行かなければならないとか、その度に技術料が掛かるということも考えると、やっぱり合金パイプが一番合理的なのでは、と私には思える。

とはいっても私が決めるわけではないので。


そういったことを、村のAUEのメンバーを中心に集まった人達にインフォメーションしていく。この時の写真を全く撮らなかったわ。残念。

村人には他のポンプの修理状況なども聞いてみたけれど、やっぱり鉄パイプのところは修理頻度が多い。
しかし一つのポンプの管を全て合金にしようとすると、一本が2メートルほどで、それを何本も組み合わせているから、今回のポンプに関してだけでも80万フランかかるらしい。あぁそりゃ、簡単には払えないわ。費用対効果で合金の方が良いとはいっても、年間でこのAUEが集めることになっているのが20万ちょっと。その20万で3つのポンプを管理しなければいけないのだから、壊れたところから一本ずつ合金の管に変えていくとか、そういうことしか出来ないだろうな。

てなことを考えていたら、村人に「管を変えるお金を出してくれ」と言われた。まぁこういうのは日常茶飯事だけれど。絶対言うと思ったけれど。

管何本分のお金を要求しているのか?と聞いたら、「全部」だって。80万。。。それ全部出したら私が生活できなくなっちゃうし。

おもわず苦笑してしまって、他の村のことや、村人自身が管理できるようになることが大事なこと、つまり私がもし全部出してしまったら村人がそれに依存して支払いをしなくなるかもしれない、それはこの活動が目指すところではないことを伝えて、今年の集金が全部、無事に出来たらいくらか寄附していいよ、ということにした。
「全部集めたよ」って帳簿持ってきてくれることを祈る。あと2ヶ月のあいだに。


これまでは国の管理だったものを実際に自分達のお金だけでどうにかするのは本当に大変だけれど、情報があるだけでも違うかなと思って。なんかちょっと可哀相になったけれど、私は救えないから。これが私の精一杯。
でも誰かが言っていたように、命の水に値段を付けることが果たして正しいんだろうか。少なくともこの状況で。状況が色々と違うけれど、日本とも。よく分からんくなるね。




それと話は変わるけれど、村に行くたびに「ポンプが足りない、水は貴重だ。新しい水源を設置して欲しい」ということを言われるけれど、他の国を色々見たことがある専門家に聞くと、他の国ではもっと少ないところもあるらしい。勿論、もっとレベルが低いところと相対化して「まだまだマシな方でしょ」、だからもういらないよねと言うつもりではないけれど、「とりあえず何でもいいから要求しとけ」みたいな雰囲気は感じる。そうは言っても、すでに設置したものをもっとしっかりメンテナンスして長年使ってもらうことを想定しているものだから、でも地元の人たちが維持できる以上のものを支援として持ち込んでいることは確かで、そういうことを考えると、何をどうするべきなんだろうね。




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