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無慈悲にも穴を掘っただけでは報われない。


家の裏側を6kmほど走ったところにある、Bangbily(バングビリー)という村に行った。
家で週末、ガルディアンをやっている人がこの村のAUEの組合長をやっているので、彼に手伝ってもらって村のポンプを見て回った。
最近、再赴任してから、ポンプを見て回ると言う活動はあまりしていないので、久しぶりにこういうことが出来て楽しかった。

ポンプを使って、20リットルのポリタンクがいっぱいになるまで水を出すのは本当に大変。単純に、重労働。普段、運動を全くしない私にとっては次の日、筋肉痛になってしまいそう。一日に何回もあるいはいくつものポリタンクに水を入れている女性たちは、本当にそれだけですごい仕事をしていると思う。自分の家も水道をうちの中には引いておらず、見せかけの蛇口からは一滴も出ないので、日本の、何処の家の蛇口からもためらいなく水が出てくるのは本当に、奇跡だと感じる。断水もほとんどないし。

ちなみに、家からポンプまでの距離が1kmを超えると、あまりポンプに来なくなると聞いた。重労働過ぎるんだろう。時間もかかるから、他の仕事もできなくなったり、子どもだったら学校に行けれなくなったり。それで、他に水源があれば、そっちを使ったりとかするらしい。


とにかく広い村にポンプが3つしかないというのは本当に大変で、残念ながらここには他に水源もなし。
最後に行った、学校裏にあるポンプはそこまで古くないのに、一番良く壊れて水自体にも問題あり。
中の管がどこか壊れているのだろうと思うけれど、砂が混じった水が出てくる。
それから、家に置いておくと赤く変色するらしい。
「錆だ」と村人は言っていたけれど、もっと古いポンプからは錆が出ない、そもそも錆って水の中に混じって出てきたら、出てきた瞬間に分かるんじゃないかな?とか考えたりもしたけれど、実際に赤くなったのを見てないから分からない。その場では分からないぐらいに薄かったのかも知れない。


その後、帰る前に村人たちが、20年ほど前に壊れたという水溜池にも案内してくれた。
雨がほとんど降らない乾季に生産活動をするため、水溜池の水はものすごく貴重。
ポンプの水は貴重で、基本的に飲み水なので、これを菜園などで無駄遣いはしない。
その代わり、乾季に水溜池の水で菜園をしたり、あるいはブロックを作る。
水がなければ生産活動は大きく縮小してしまう。

昔から乾季の存在がここの人たちにとってはネックだったようで、
その問題を解決するために水溜池を作った。
勿論、手作業。
みんなで協力して大きな石を運んで積み重ね、堤防を築いた。
そして堤防が崩れないように、金網で石を囲む。
それがどれだけの重労働だったんだろうと想像する。


それが、力ずくで水を引きとめようとして作った水溜池だったのに、
簡単に水にえぐられて崩壊してしまう。
水の流れを変えてしまったために起こった現象だったのだと思う。それで水の力が増してしまったのではないだろうか。


IMG_3011.jpg

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IMG_3013.jpg


大量の水が作った川の底を歩いてみた。
上から見ただけでは分からなかったけれど、砂と岩が混じる。
岩は岩だけで固まって低い山を形成し、砂は砂だけで平たい土地を形成しているものだと思っていた。
でも実際には、地面の中に入り込んでみると、砂と岩はランダムに散らばっていて所々硬く、所々とても柔らかい。土の質がどこも一定だと思い込んでいたら、こんな水の流れをするだなんてどうやって想像できるだろうか。
水溜池がこうも簡単に崩壊してしまうのは、土木技術が単純に低いだけじゃないなと思った。
一瞬、そこら辺を手当たり次第掘り返して、自分が立っている真下が一体どういう構造になっているのか、全て調べたい衝動にかられた。しかしそんな何十年かけてはじめて出来そうなことを、水は一瞬にしてやってしまったのだな…


IMG_3015.jpg

近くに植わっていた木の根が無残にもあらわになっている。
これじゃあコンクリートなどの水に負けない力ずくで固めるか、本当に地面の中のことまで理解しなければ出来る仕事ではないな。
ブルキナは地中までもが思った以上に過酷な環境だった。



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