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どうしたって理解できないことはある。


昔見た「ロストイントランスレーション」という映画。
自分が今まで疑問を抱かずに眺めていた風景が、自分からは想像もできない切り取られ方をしていて、ショックを受けたのが忘れられない。
目に入るもの、耳に入るものその他の感覚が全て、自分には意味を為さない世界というのは未だに体験したことがなかった。
なんの予備知識もなくイランやインドあたりに行けば、ああいう感覚も体験できるのかも知れないけれど、
日本は学校で何でもかんでも勉強しすぎなのかも、と言えるとおもう。
だから多分、世界中の殆ど何処に行っても、その場所の意味とか意義を探ろうとできるし、するんだろうなぁ。

、と思っていた。
少なくともヨーロッパを旅行したとき、ロストイントランスレーションを経験することはなかった。


最近になって偶然、この映画を再び見る機会に恵まれた。
そうしたら、前に見たときには全く気にもとめなかった、

「日本のお寺に行ってね、私なんにも感じなかった」

という台詞が妙に頭に残った。
旅行して古い町並みや伝統文化、芸術に触れたときに、私も無理しているのかもしれない。
私も本当は大して何も感じてない。でも無理して、
なにか感じなきゃいけない、感じるのが普通なんだと自分に強いて
感想を持っていることがよくある。

本当に自分が好きなものを、人前でも躊躇いなく「好き」と言えるかどうかは、
やっぱり人の顔色を伺ってから決められること。

特に私は人一倍、そうやって無理して感想を作っていたりする。
でもつまりそれは、人一倍、何も感じていないということ。

あー、しっかりロストイントランスレーションやってたわぁ。


数日前に村に行ったときに、帰る前にシェフのうちに寄った。
シェフというのはブルキナの主要民族、モシ族の伝統的な権威のことで、「ナーバ(Naba)」と呼ばれている。
私は正直な話、このナーバという人達があまり好きではない。
理由は色々あるけれど、とりあえずブルキナの人達が彼等に示している敬意を私は抱くことができない。
というのも、私から見ると彼等はただの支配階級。

貧しい村の中で唯一、車を持っていたり発電機を設置していたりしていることもままあって、
自分は殆ど動かずに過ごしている人も多い。
朝からビールを飲んでいるナーバもいるし、
ちょっと前まで銀行員でした、なんて人も。
人前でも平気で自分の欲望を隠そうとしない人達でもある。

だから支配階級というのと同時に、偉そうにふんぞりかえっているだけのただの人だな、といつも思うわけ。
この人達が偉いわけがない、というのが私の実感。

でも内心ではそう思っていても、ブルキナべ達が彼等に敬意を示せば
自分もそれを真似て敬意を示す振りをするしかないのが私であるわけで、
真面目に思ってもいないことをペラペラと喋っている自分のことを嘲笑っている自分もいる。

日本の人々に対する気持ちが詰まったシンボリックな贈り物だと言われて落花生をもらえば、
負けじと(?)日本とブルキナの友好のために、みたいなことを平気な顔をして言っているのだから。


こういう人たちのことです、薄っぺらい人びと。

IMG_2253.jpg

と、シンボリックな落花生。

IMG_2258.jpg


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