スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自分が採用している価値観をもう一度洗い直したほうがいい。



『ナイロビの蜂』というタイトルを見て、あぁ面白そうだな、と思っていたら、
友達に「『ブラッドダイヤモンド』みたいなあれだよ」と教えてもらって、
正直な話、ちょっとがっかりした。
あぁ、またそういうやつかぁと思って。

そのテーマの重要性とか、表ではきれいな顔して裏では何でも許されるみたいな振舞いを告発するような映画って、テーマはそりゃすごく重要だと思うけれど、
娯楽映画としてはちょっと苦しかったりする。
ブラッドダイヤもそうだし、『ルワンダの涙』他も、言いたいことは分かるけれど、
何本か見ていると苦しくなってくるなぁ、と感じる。
問題提起は分かるけれど、よっぽどその正義を盲信するか、アフリカが好きじゃなきゃ続かないな、と私は思う。

…とか何とか思いながらも、やっぱりタイトルが面白そうだからとりあえず見てみた。
そしたら、意外と面白かった。私はブラッドダイヤとかよりも全然好き。
いまいち、あの危なっかしい(というか早々に消されてしまった)あの女性のキャラクターが馴染めず、
終始違和感を感じたままではあったけれど。

ただ、アクションとかの見た目の派手さにばかり頼った印象のブラッドダイヤよりも、
見ていて飽きさせない要素がたくさんあったと思う。
ストーリー展開も、シリアスなアフリカの問題ばかりに肩がこるようなものではなく、
ミステリー的で謎の答えを一つずつつなげていく、話そのものに集中できて無理なく楽しめる。
最終的に、思った以上にその謎の答えも呑み込めて(というのも、特に海外のミステリー作品の場合、誰が誰でなにが何なのか分からなくことが分かんないまま、いつの間にか終わることがままあるからね…)、
割とナチュラルにたのしめる作品だと思った。


それにしてもケニアもこの映画で見る限り、全体的に雰囲気がブルキナに似ていて、
あれはアフリカに共通するアイテムなのかな?マルシェの様子や女性の服装、
箒だとかに共通点を見いだしながらも、
一方でブルキナとは違った貧困の現実があって、
それからケニアへの武器流入なんかは雑誌やテレビで時々みかけるけれど、
そういうことも実感できて割とよかったと思う。

「バラカ」が祝福という意味、だと言っていたけれど、
ブルキナの主要ローカルラングのモレ語でも「バルカ」というとありがとう、の意味で、
ケニアとは離れているけれど、やっぱり繋がっているものはあるのかな?と感じる。


この映画で告発されているものは、命の値段、と言えば分かりやすいと思うんだけれど、
アフリカ人たちの命に不当に安い値段がつけられているのは現実だろうし、
それを告発することも意味があると思う。
ただそこは相対的なもので、自分の価値観を絶対視したうえで「アフリカ人たちの命はこんなに安く見積もられていのか?」と訴えていても、やっぱりどこか説得力がない。て言うか、行き詰まると思う。
劇中でも、国連の飛行機に援助団体の関係者たちだけが乗ることができて、現地の人びとは助けてもらえないという描写があった。
私たちもそこまでの状況ではなかったけれど、ちょっと危なくなったら現地の人たちはほったらかしで日本まで逃げて帰ってきた身なので、他人事とは言えないのかも知れない。
これも行ってしまえば家族や近しい人たちのことは大事にするけれど、他人のことにはそこまでかまってられない、の延長上にある。利益追求最優先の企業論理とはまた別のところでね。
命の値段というとぱっとイメージできないかもしれないけれど、労働力に対する値段だってそこに値をつけて判断していいのか?それが適正なのか?いろいろ疑問がわくと思う。全ての命が平等だという見つもりだって、正しいわけじゃあない。資本主義と照らし合わせればなおさらね。

多分、そこら辺から考え直さなきゃいけないことはたくさんあるだろうなぁと思う。
スポンサーサイト

| そば屋さんちのふろふき大根 ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://karehausagi.blog38.fc2.com/tb.php/523-14195963
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。