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そば屋さんちの闘病日記、あるいは発熱危機一髪


久々に、熱を出して寝込んでしまった。3月も3分の2が過ぎ、さぁラストスパート!と意気込んでいた時期に。
21日月曜日、朝起きたらものすごくだるい。全身が重く、思うように動かない。目覚めが悪いのはいつものことだがさすがにひどいので、朝食の準備をしながら、今日は本当によくないと思って熱を測ってみた。すると37.1℃。食欲もなかったので二口三口食べてやめてしまい、普段どおりにしていればすぐに治るだろうと思って事務所に言って作業していた。が、全くはかどらない。どころか熱も上がり続け、だるさで何もできないので、事情を上司に話して9時半には家に帰って休んだ。
こういうときには食べやすくて栄養のあるフルーツがいいと思う。それでバナナとフルーツジュースを買い込んでからベッドに横たわる。ところでブルキナベにこの話をしても、全く理解が得られない。ただひたすら「しっかり食べなきゃ」と彼らは繰り返す。食べられるものなら、こっちだって食べたい。ただでさえ食欲ないんだって。そんなときに(ブルキナでは)普通の、あの油ギトギトの米とかが食べられるわけはない。しかしそうは言いながらも、バナナが食べたいと言ったらわざわざ、買って持って来てくれた。リクエストをしていないマンゴージュースまでつけて。めちゃありがたい。
お昼3時ごろ、熱を測ろうと体温計の電源を入れる。するとその時点で体温計は「39.1℃」という表示をする。おおよそ、そのときの気温と思われる。ここから脇に挟んでも、初期表示より下の数字は表示されないので、一度自分の体温で冷やす。しかる後に、改めて自分の体温を測るというなんだか間抜けなことをやっていた(とはいえ38度台)。
そして眠れない夜。病気だからと一日中寝ていただけなんだから、疲れているはずもなく、眠れないまま暫くベッドの上でごろごろしている。多分疲れていないだけでなく、暑すぎて眠れないのだと思う。


22日火曜日、闘病二日目。朝っぱらから様子を見に同僚が何人か訪ねてきてくれた。前に病気したときも思ったが、見舞いにはどうしてみんなでまとめて来てくれないのだろうか。病気で臥せっているときに何度も玄関と寝室を行き来する気力はないんだけれど。それも5分おき、ちょうど入れ替わりで。病人をからかってないか?
昨日の夜に解熱剤を飲んだおかげか、今日は37度前後で熱は落ち着き、だるさや頭痛が残っている。食欲もない。この日も一日中することなく過ごす。事務所の同僚たちは毎回、薬飲んだか、と一緒にJICA事務所の健康管理員には電話したのか、と聞いてくる。そんなブルキナベたちを安心させるためにも、健康管理員にはちゃんと電話をする。「なにか変なもの食べたりしてないですか?」まぁ可能性としては大。だけれど、おなかを壊したわけでもないし、村に行って村の水を飲むことも珍しくなった今、何かに当たったというのも思い当たる節がない。ちなみに同僚たちは、村に行ったことが原因だと思っている。日曜日の昼から私は、同僚と村に行った。そのときの暑さにやられたんだろうと、同僚は話す。なので、寝ているだけ、暇をもてあましている私が同僚に「村に行きたい」とぼやくと、すかさず「駄目だ、村には暫く行くな」という答えが返ってきた。結局、この週には村に行かないこと(ずっと事務所にいること)、今後村に行く際には午前中だけ、ということに決められてしまった。
雨季になれば村人は農作業に忙しくて話を聞いてくれないと言われたけれど、乾季に行ったら行ったでこうして調子を崩す。もうどうしていいのだか分からない。そういえば、そういう話は技術保管研修のとき、寺子屋で聞いたよな。現地の人が日差しを避けて木陰で休んでいるそばで隊員が仕事しているのを見て、現地の人が「大丈夫か、倒れてしまうぞ」なんて言うんだって。まさに、今の私。
そういえば、今日は汗をかいていない。こんなに暑かったら、いつもなら水を飲んだ先から汗として噴出してきていたのに、なぜか今日は妙に着心地がさらさらしてさわやかだ。これは何かの異常の印かも知れない。そう思って健康管理員にそのことを話したら、「関係ないです」とあっさり言われてしまった。


23日水曜日、闘病3日目。朝、頭痛がひどい。熱も相変わらず37℃台だった。なので今日も休む、と連絡を入れる。薬は一日目の夜に一度だけ飲み、その後は服用せずに様子を見ていたが、また熱が38度以上に上がるのは嫌だった。また熱が38度以上に上がると言うことはマラリアの可能性を大いに疑われて、また痛い思いして自分の指を突き刺してマラリア検査とかやんなきゃいけないし、これ以上寝続けているだけでも面倒くさい。朝、落ち着いたかなと思う時間に健康管理員に電話すると、電話しすぎと怒られた。だってそりゃ、私よりもブルキナベたちが心配するんだから、と心の中で言い訳しながら怒られていたら、「私、今、自宅待機ですよ」なんて言い出す。何を言っているのかと思って詳しく聞いてみたら、首都では昨日(22日)の夜から銃声が鳴り響いているとのこと。その後、調整員にも連絡してもう少し詳しく知り、軍人が何らかのわけで街中を発砲していたそうだ。その後の詳しい情報が欲しくて緊急連絡網を待っていたが、連絡網が回ってきたのは11時ごろだった。思ったよりも遅かった。
闘病と言うと、志賀直哉の『城之崎にて』という話を思い出す。たかが37度の熱を出して『城之崎にて』の名前を出すのは大げさだと思う。何しろ、あの話を象徴する一言が「フェータルな(致命的な)」だと私は思っていて、沈みきった気分の中であっけないほどあっさりとやってきてしまう死の軽さと言うものを表現しているあの世界観と、ただ暑さにへばっているだけの私の今の状況と言うものは、闘病と言ってそうやすやすと同じ箱にカテゴライズしていいものだとは思えないからだ。そもそも、私の場合は面白がって闘病と言っているだけで、基本的に健康と言うか、少なくとも普段の私と比べてそこまで言うほど異常でもない。そういえば志賀直哉の本は、ドミでは見かけないなぁと思う。
朝も10時ごろになると、割と調子がよくなってきた。なので午後からは事務所に行こうと決意した。頭痛は残っているものの動けないと言うほどでもなく、というよりは動かなすぎて体がなまっており、熱を測ると36度台にまで下がっていた。家を出るときに熱を測りなおすと、また7度出ていたが、この日の午後も休んでしまうとこのまま一週間ずっと寝ているのではないかと言う不安があったので、何はともあれ行こう、外出しようと思った。

24日、相変わらず気分は優れないがとりあえず事務所に行く。どうせ村には行くことができないが、家にいるよりはましと思い。するとこの日は、会議の日だった。各コミューンからコミューン長が集まり、活動報告などをする。私は端っこで、よくわかんないと思いながら、聞いていたり聞いていなかったり。と、突然ディレクターが私に声をかける。会議中に声をかけられたのは初めてだったので驚いていたら、「フランス語、だいぶしゃべれるようになったんだから、お前も今月どんな活動したのか話してみろ。」まったくの不意打ち。レポートもまとめてないのに、突然しゃべらされる。みんながいっせいにこっちを見たので、ものすごく緊張しながらも必死で考えて、ポンプの周辺環境が、とか衛生啓発を、みたいなことをまとまらないままにしゃべった(と思う)。近くにいた同僚に助けてもらいながら何とか喋り終えたら、「ちょっと待てよ、熱出して倒れたことを報告し忘れてるぞ」なんてからかわれる。何はともあれ報告はした、と思うと疲れがどっと来た。けっこう冷や汗かいちゃってる。あ、これで熱がいくらかでも下がったかな。もう気分がいいも悪いも何にも分からない。







以上が、今年2011年の3月末に発熱して寝込んだ時のことをざっくりまとめたもの。ほぼ、その時書いたままを掲載。
一日目のことは、これが昨日書いたことなんだけれど、一日中ずっとうちにいて、だからその時のうち中の気温が39.1度あったってことだと思う。部屋の気温が39度まで上がることは珍しいけれど、そうは言っても同じぐらいまで上がるのは普通。その体温計の写真は取り損ねた。で、その時に外は多分、45度ぐらいじゃないかと思う。温度計がなかったからはっきりとは分からないけれど。お昼を過ぎるごろには、うちの中で座っているだけで全身から汗があふれるように出てくる。つらいのは夜で、壁や屋根が日中ずっと蓄えていた熱でうちの中はなかなか気温が下がらない。それで寝付けないことが多い。
闘病3日目の、軍が首都で発砲をしたためにJICA職員も出勤せずに自宅待機となったという話。この軍の行動がエスカレートしたことで私たち、ボランティアの一時退避(と、最近決定された半分以上のボランティアの再赴任不可)の原因になった。その後、2か月近くにわたって似たような騒動が続いた。主な原因は給料などの待遇に関してだとか。
4日目の、会議で突然、発表をさせられたことについては。その時は全く知らなくて、ディレクターの、ただの気まぐれ?と思っていたんだけれど、そんなことは実はなくて、その数週間後に別の場所でも報告をさせることを計画していたみたい。残念ながらそれも、軍隊のデモなどの所為で私たちが帰国となったことで、できないままになってしまった。もしまたブルキナに行くことができても、同じ所から始めるってわけにはいかないと思うとつらい。その時にはひたすら、必死でいただけだったのに。
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