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その小道で立ち止まり、考えたい。 ただし、歴史哲学はお断り。。。


小雨の京都。

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27日、京都二日目。この日は東側を廻るつもりで朝9時に伏見稲荷からスタート。ここは本当は見に来るつもりはなかったけれど、前夜に「東福寺を見るのがすごく楽しみ」と言ったら、お好み焼きを残した友達が「隣だし、ついでに行ってみたら?けっこう有名なところだし」と教えてくれた。だから楽しみにして行ったんだけれど、まだ朝9時と言うのにすでに学生服があふれてるし、伏見神社そのものも工事中で重機がたくさん入っている。そのせいで雰囲気も何も、一歩踏み入れた瞬間からぶち壊し、という感じ。特に入り口付近。それに、駅からなんて言うか、観光客に媚売ってるような様子を隠そうともしないから私は好きになれなかった。

がっかりしてさっさと引き上げ、東福寺にそのまま歩いて行く。こういうこじんまりした町並みは好きで、おばあちゃんちから駄菓子屋さんに歩いて行った子供のころを思い出したりする。昔はうちの周辺もこれぐらい活気があった気がする。おばあちゃんちの近所の小さなさびれた神社のほうが伏見稲荷よりもぜったいいい!それはノスタルジーだけではなく、神社としての風格をちゃんと保っているからだと思う。

そんなことを考えながら東福寺に着く。ガイドブックには「人の少ない朝がおすすめ」と書いてあったので、本当は開館時間の9時に来るつもりだった。伏見稲荷神社に寄ったので、実際には9時半。昨日からのどんよりとした空気が続いていて、急激に冷えてはいないけれど、湿った風が肌をかすめると、寒い。東福寺の回廊は紅葉シーズンが最もきれいで、鬼平犯科帳のエンディングにも秋の東福寺のカットが挿入されていたりする。ただ、紅葉以外に特に見るべき、年中観光客を虜にするような派手なものがあるわけではないので、逆にこのシーズンに行くのは、もみじが目の前に幾重にも重なって葉を広げている様子をゆっくりと見学するにはいいはず。そう期待を込めて行ってみると、実際に人は他の観光地と比べて驚くほど少なくて、静かで落ち着いた雰囲気の中、ますます緑が深まっていくのを楽しむことができてよかった。庭も本当にきれいに管理されているし、目や耳や肌から入ってくるすべての感覚に自分が洗われていくようで、湿った空気の中にたくさん含まれている新鮮な緑をいっぱいに吸い込むことができたあの空間は、今回廻ったいくつかの中で、一番好きになった。
鬼平のあのエンディング、江戸の四季の風情とジプシーキングスの数分間が見たいがために、鬼平を一時間見るよね、なんて話をしたりする。本当にそれぐらいの価値がある、どんな人間のセリフも動きもドラマも感情もすべて受け止めて許容してくれるこの景色に包まれている時間は、幸せだった。

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東福寺を歩いていると、友達から連絡が入った。前日の夜に、大学院での発表の準備があるために夜の11時まで学校の図書館で勉強していたというのに、お昼に1時間、時間を取ってくれると。嬉しいけれど、自分が勉強の邪魔をしているみたいで申し訳なくて、断ったほうがいいかなとか思いながらも、なかなかない機会なので会うことにした。大学の周辺で待ち合わせということにしたので、大学の近くを見学して待つことにする。12時ごろに近くまでついて、京都市美術館に入る。ここは普段から人が多いんだろうか、それともみんなもうすぐ終わってしまう親鸞展を見るためにわざわざ来ているんだろうか。平日の昼間、のはずなのに人が多い。年齢層は高かった。


美術館の外観。

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うちは浄土真宗なので、法事だとかに出席したら必ず親鸞聖人の名前を聞く。だから、どういう人かは詳しく知らないし、今のところ彼の人生や思想を深く追求したいという欲求はないけれど、彼が生きた時代や信じたものを少しだけ感じることができて、彼が書いたり使ったりしていたものを見ることができたのはすごくうれしかった。

美術館は30分強の短い時間の中で全部をざっくり見る、わりと強行スケジュール。三国連太郎さんの解説ももっと聞きたかったし、展示ももっとちゃんと見たかった。それでもそこから京都大学正門まで歩いていたら約束の時間に5分ぐらい遅れた。まぁでも5分ぐらいなら(笑)。
友達が連れてってくれたのは、大学の近くにあるパン屋さん。歴史のあるパン屋さんらしく、内装や雰囲気もレトロなものや木をたくさん使ってあって、落ち着く。ここの食堂で、おすすめメニューになってるカレーパンを食べる。カレーパンと言うから、カレーがパンの中に入っていて、なおかつ揚げてあるものだと一瞬思った。実際には、普通のパンととろみ少なめのカレー。ちょっと酸味が強かった。

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ここのパン屋さんでは、京大の教授でちょっと前にノーベル賞を受賞したあの先生方が毎日のように通って来てはご飯を食べながら議論を交わしていたところらしく、受賞が決まった後にはN○Kも取材に来たんだとか。なんだかありがたみのあるお店。ここでカレーパンを食べれば、もしかして私もノーベル賞候補?!

この日はさらにそのあと歩きまわって、銀閣寺を見てから哲学の道を歩いて南に下り、禅林寺、それから南禅寺。禅林寺に着いたあたりで気付いたけれど、自分は結構体力勝負のスケジュールを組んでる…東京の一日目もこんな感じだったかも。歩くのがつらくなって、禅林寺では歩きまわったり写真を撮る気力もなく、御影堂でお坊さんがお経上げてる後ろでしばらく座ったりしてた。

銀閣寺は行ってみて驚いた。自分が今まで持っていたイメージと違った。教科書には金閣と並んで写真が載せられて、だから金箔がついていない銀閣のほうがものさびしいイメージを持っていた。だけど行ってみたら、銀閣のほうが庭も洗練されていて手入れも行き届いている、工夫も凝らしてある。私の中で金閣のレベルががくっと下がった。金箔をつけて、あれで誤魔化している部分みたいなのははっきりと感じたし、それ以外もつくりががさつだと思った。銀閣のほうがよっぽど行きとどいた庭だった。


雨の銀閣

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哲学の道。ただし、歴史哲学はお断り。

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夜、ちょっと小さな居酒屋さんに入ってご飯を食べていたら、そこの店長さんが「あ、広島の人なの?おれ、広島に行ったことあるよ。」と親しげに話してくれた。しばらく前に、バイクで遊びに来たんだって。で、その時に市内でホルモンのてんぷらを食べたんだって。湯葉食べながら聞いてる私。よっし、広島に帰ったらホルモンのてんぷらを探そう。。ささやかな決意をした。
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