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近未来都市・東京



東京に帰ってきたのが4月22日、金曜日の夕方。そして23日土曜日のお昼頃新橋で、首輪をはめていない白い犬を見かけた。もう一度ブルキナに行くことができたら、ブルキナべたちに、東京の野良犬の話をしてやろうって思った。
その犬、私が信号待ちをしていたら、後ろからやってきてちょこちょこと歩いてきて私の横に並んで、そこで立ち止った。なんのためらいもなく立ち止まって、信号が赤の間中ずっと、横断歩道の向こう側を見つめてる。それで次第に目の前を通りすぎてゆく車が減って、それから信号が青に変わって私たちが歩きだしたら、横に並んで待っていた首輪のない犬も一緒に、歩き出した。一直線に横断歩道の真ん中を歩いていく。なんだかおかしくって、ちょっと笑えた。私自身もブルキナでバイクを走らせていた時、道を横切るいろんな動物や、道の真ん中でじゃれあっている動物たちに出くわしたりで避けるのが大変で、本当にブタとかムートンと交通事故を起こしそうになった。だから、きっと東京の信号待ちする野良犬の話をしてやれば、ブルキナべたちは喜ぶんじゃないだろうか、って想像する。


日本に帰ってきてから一週間がたって、意外と抵抗なく過ごしている。ただ自分が落ち込んでいるせいでそういう気分にならなかったり、ブルキナ生活の後で違和感を感じることがちらほらとある。未来の世界はどんな都市を街を作っているんだろうって想像することはあると思うけれど、東京はすでに近未来都市だった。SFの世界のものだと思っていたものがたくさん、実現している。それから、今想像しているものも、実現する(潜在的なものまで含めて)技術力がある。だからちょっと、タイムマシンに乗って旅行をしてきたみたいだと感じたりする。

ブルキナの情勢は大使館から連絡が入ったり、ネットでニュースを見ているけれど、芳しくない。大使館の警戒レベルは最高になって在留邦人には退避勧告がされた。JICAも専門家たちまで撤退して、プロジェクトも途中で中断。軍が暴力的な抗議行動は慎むことを約束したなんてニュースは見かけたけれど、軍以外にも今の国の状況や大統領に不満を持っている人は多いらしく、労組や野党のデモが今日明日で予定されている。ブルキナのブレーズ・コンパオレ大統領は23年間も勤めていて、去年も選挙に勝ったとはいえ投票率はごく低く、国民が支持しているかといえば疑問…それでもエジプトのドキュメントとかを見てみれば、あれほどは閉塞した言論状況じゃないとか、逆に村に行ってしまえばもっと教養のない人たちであふれていて、フランスから輸入した政治体系とこれほどにかみ合ってないものが同じ場所に存在しているという不思議があったりする。だからエジプトのレベルまでに抗議行動が発展するかといえば、そういう2重の意味で私はたぶん、そこまでじゃないと思う。ただ、そういう事態を目の当たりにしたのは私にとって初めてで、すでに想像を超えているから何とも言えなかったりする。
早いうちにブルキナに戻りたいと思っているけれど、たった1ヶ月でいい答えを期待するのは難しいかも、と感じている。
そんなことをぼんやり思いながら、中途半端な気持ちを抱えたままでも自分の家に帰ってしまえば、しっかりとこの場を整備したくなる。半ば物置と化している自分の部屋を少しでも快適に使うために、部屋にあふれる物を整理しようと棚を見に行った。家から車で1時間ほど行ったところにいつの間にかニトリができていて、両親もそこで買い物をすることがちらほらあるようだ。店を見てみて、ものすごく広くて天井が高い店内にシンプルなデザインの家具やインテリアがたくさん置いてあって、はじめての空間でちょっとはしゃいでしまった。大学の友人で一人、ニトリに就職したのがいるけれど、あいつもこういうところでこういうふうに働いているんだなと思ってみる。まだ静岡にいるのかは、よくわからないけれど。
服を整理するための、組み立て式のアルミの棚を買った。この組み立て式の棚が、たったの1400円。ほかの店なら3000円ぐらいしてもいいんじゃないかと思う。うれしいとかありがたいを通り越して、不気味な安さだと思った。
日本にいると、自分の生活に何か足りなければ買い足す。なんだって買えるから、ためらわない。整理できない。棚があればできる。じゃあ買おう。そうやって、今の生活にシンプルに足し算をやってよりよい生活を作り出していく。だからそのまま放っておけばものがあふれてしまうし、そうならないためには捨てるという行為が大胆に行われることが必要になってくる。
発想が全く違う。社会が違うから当たり前だけれど、ブルキナでは足し算をしなかった。お金があれば別だけれど、ない人には足し算の発想はない。できないってのも真理だろう。だから、足し算じゃない方法をみんなで模索していた。
もしブルキナ全土に十分な数の学校ができて、すべてのブルキナべが算数できるようになったら、ブルキナべたちにも足し算の発想ができていくだろうか。このままでいいんだろうか?

明日から、待ちに待った五月だ。学校の話でもしようかな。
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