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世界中が気になっている東北沖地震



ネットでやり取りしていたら、とある友人が「今回の地震のことが海外でどういうふうに報道されているのか知りたい」と言っていたが、その他の、このブログを読んでくれている人もそういう情報が欲しいだろうか。
と、これからさもアンケートでもとりそうな口振りで聞いてみたけれど、これから問答無用で私から見た海外における地震報道をリポートすることにする。

…とは言ったものの、知ってのとおり、ブルキナにいる私が集められる情報など微々たる物。少し前にもそこら辺のことには触れたと思うけれど、任地にいればネットはあまり使わない、テレビもない、ブルキナベたちの強い見方、ラジオも私の味方ではなく…職場で読むことのできる新聞は味方になってくれそうだけれど、どうも地震そのものの記事よりもそれについてコメントした大使の記事などが多く、地震そのものについてどういう報道がされているかを判断する基準にはなりそうにもないので…特殊なアンテナを取り付けてフランスのテレビを見れるところも裕福な家庭とか会社にはちらほらあって、その中では津波の映像など、本当にショッキングな映像もいくつもあったらしい。が、私は全くそういうものを目にしていないので。
そんな事情なので、私が集められた情報は主に首都に上がってから、ここ数日間必死にネットで集めたもの、ドミにおいてあった週刊朝日2011年4月1日号、週刊フライデー2011年4月8日号と首都中心街の本屋さんで買ったnewsweek2011年3月28日4月4日合同号(英語)と必死で読み漁ったフランスの雑誌、COURRIER International no.1063 2011年3月17日から23日号、同じくno.1064 2011年3月24日から30日号、L’EXPRESS International no.3115 2011年3月16日から22日号、Le Point no.2009 2011年3月17日号。おおよそこのあたりを少し詳しく読んだ。そのほかにも地震について報道する雑誌はいくらでもあったけれど、これぐらいが私には、フランス語的にも時間的にも精神的にも限界。

本題に入って、こちらで雑誌をぱらぱらとめくってみて印象に残ったのは、海外でも今回の地震関連のニュースがとても注目を集めていると言うこと。最近発売された雑誌の表紙という表紙が津波、被災した人々、原発の危機、日本の悲劇、という一色に染まっている。今までそういう光景をあまり見たことがなかった気がしたので、とても印象に残っている。リビアも大きなニュースになっているはずだが、ショッキングな写真と大きな文字でまず目に付くのは日本の悲劇、惨事、津波…といったキーワード。
そしてその中身を見ていけば、海外メディアは冷静な記事を書いていると言うことが目に付いた。というか逆に、日本の雑誌の記事は被害報道もしつつ、日本国民を励ましていく、あるいは被害を拡大させる方向に動いている東電や国の政策を批判するという、情報以外での使命感を感じさせる報道がされているという印象。日本の雑誌の、日本に関する記事が、今まではそれが普通だと思って読んでいたものが、こんなにも感情的に書いてあるものだったのかと、冷静な情報以外のいろんなものがたくさん詰まっているものなんだと、比べてみていて思ったこと。写真も、時期的なものもあるのかも知れないけれど、日本の雑誌では被害を写したものと同時に復興というキーワードを忍ばせたものも載せている。またそういうメッセージを届けるために、被災現場以外からも、例えば病院などといったところからもイメージを引っ張ってきている。人を撮った物が多い。
一方で、海外メディアは地震や津波・火災などの災害を直接写した写真が多い。だから私が本当に今回の津波の破壊力をビジュアル的に実感したのは、フランス雑誌に載せられていた写真を見たときだった。人よりも現場を撮っているという感じで、そこに移りこんだ人々もうなだれていたり途方にくれていたりと、震災を撮っているなと思わされるものが多い。写真のみでなく見出しに使われる言葉も記事も、震災の様子を冷静に描写しているものが多い気がする。それからふと思ったのは、日本ではどんなふうに報道されているか、受け止められているか、日本人にとっての注目のトピックは何かということも大きな注目を集めているようで、日本の新聞の1面や雑誌の表紙がいくつも並んでいるのを、私も興味深く眺めた。日本で海外のニュースを取り入れるときも、割と同じような感じなのかもしれない。
そして地震や津波の衝撃もひと段落したら、地震の1週2週後ぐらいから、原発について特に記述が多くなっていると言う印象を受ける。福島原発での事故を冷静に分析し、また放射能汚染の人体への影響や放射能から身を守る方法など、そういう情報を多く出してきている。フランスの雑誌を読んでいると、フランスは原発大国なので(フランスは電力の80%近くを原発に頼っている)、今回の事故は他人事ではなく、いつ自分たちの身に起こっても不思議ではない、というスタンスが読み取れる気がする。フランスのみでなく世界中の原発事情、場合によっては地震事情までを詳細に分析し、同じような危険性がある地域を指摘している。日本の雑誌を読む中では、当然ながらまさに危機が自分たちの身に降りかかってきているのだから「いったいこれをどうするのだ。私たちはこれからどうするのだ」という雰囲気があるが、海外の雑誌はそういうところを一歩引いて、もちろん福島原発の事故を分析しながらも同時に、フランスのみならず世界中の原発事情を今一度整理して、過去に起こったチェルノブイリをはじめとする原発事故を検証し、リスクや今後の対策も含めて論じている。フランス以外ももちろん同様の危機感を抱いている様子。
Newsweekはちょっと個性的な記事が多くて(並べてみたのがこういう組み合わせだから?)、写真だけではなく事象を象徴する様な絵を効果的に挿入していったり、『ゴジラ』や『アキラ』、『日本沈没』と言った日本の、ある種予言的な映像作品を取り上げて論じている記事を載せていたりする。日本人はおそらく世界で一番自分たちの国が崩壊していくというフィクションに触れている、と言われれば、納得できる気がする。滅びの美学見たいなものと結びつく部分もあるんだろうか。Newsweekは同じ号の日本語版がもう出てるかな、それともこれからだろうか。それを見たら、私のいい加減な報告よりもずっとちゃんと、何が書いてあるか分かるはず。
Newsweekは過去の核危機特集を組んだ号の表紙を網羅して載せていたりして、「自分たちは核の危機を常に監視しているぞ」ということをアピールしているんだろうか、あれは。

以上、雑ながらも日本の今回の震災が海外でどういうふうに報道されているかを自分で確かめた範囲内で紹介してみた。今回、日本の雑誌を意識しながら海外の情報誌を読んでみた印象として、改めて自分のことかどうかということで温度差がものすごくあるなと思った。日本はオリンピックの中継とかしていてアナウンサーが「頑張れ、頑張れ」と繰り返している、なんていう話は言われてみればアナウンサーとしてそれでいいのか?とか思いながらも、そういうのをずっと聞いて育っているからそう不自然とは思わなかった。だけれど今回の震災報道を見て、身内とか海外のこととか差はあって当然と思うけれど、例えばフランスの雑誌がフランスのことを書くよりも日本の場合、冷静な情報というよりも人々に語りかけている部分が大きいのかも知れない、と思った(本当にごくごく一部しか見てないから分からないけれど)。また、こんなに早いタイミングでこの震災と『ゴジラ』などの日本の映像作品を重ね合わせて論じることができるのも、海外というスタンスがあってこそかもしれない、とも考えた。

地震も原発も、多くの国にとって他人事ではない危機。日本の経験を糧にしようとしている国や地域は、日本人が考えているよりも多いのかもしれない。
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