スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ないしょ、ないしょ


・幹線道路を外れると、途端に道が分からなくなる。
・モレ語が分からない。

という、主に二つの理由で、村に行くときには同僚(AあるいはM)と一緒に行くことにしていた。最初はどうしても。けれど、できれば同僚と一緒には行きたくないと思う。私の存在や活動に理解がありすぎて困る。
技術協力プロジェクトの仕事があるから、同僚も私と同じような目的(AUEの追跡調査が今はメイン)を持って村に出かける。村に行って、村の人に話を聞くとき、モレ語を訳してくれたり、私に意見を求めたりと、何かと気を使ってくれる。そういうスタイルが、私にはどうしてもやりづらい。ポンプを見て「どう思う?」とわざわざ聞かれるのは、誘導尋問をされている気分で、話しづらくてしょうがない。結局、いつまでたっても同僚のペースで話は進み、言いたいことを言いたいときに自分から言うことはうまくできない。

そして同僚は、私が一人で行くことについては「だってモレ語がわかんないでしょ、AUEのメンバーだってモレ語しか分からない人は多いのに、どうやってコミュニケーションとるの?」っていう。悔しいけれど、それは正しい。ただしそれは、コミュニケーションができない、という部分だけ。私が一人で村に出かけていったとして、一番活動の足を引っ張りそうなのは言葉の問題だ。だけど、そう思って毎回同僚と一緒に村に行けば、全部同僚がしゃべって、私は誰と話すのにも同僚が間に立って、なんてやってれば私は村の人とコミュニケーションをとるのに、どうしようもないフラストレーションと、リズムの取れなさというか、まるでうまくいかない。それに結局私自身はフランス語しかしゃべらなくてもすんじゃうから、モレ語の勉強にもならない。いつまでたってもモレ語がしゃべれるようにはならず、いつまでたっても同僚と行かなけりゃ村人とコミュニケーションが取れないって形になる。
それが嫌だ。同僚の手のひらの上で転がっているようで、その主体性のなさとかがたまらなく気持ち悪い。

それで、自分の話したいことを話して、自分のリズムでことを進めたいと思ったら、プロジェクトには関係のないブルキナベを連れて行くのが一番いい、と思っている。
そして幸いにも、同僚は他の仕事もあって忙しいということがままある。そういうときに村に行く用事を作ってしまえば、同僚とは一緒に行かないという口実も作れる。

で、ある日それを実行してみた。


農業省とは関係のない人を村に一緒に連れて行ってみたら、その人は私のやりたいことを私の話す文脈の中だけで捉えてくれて、PROGEAのことを知らない分、私の活動をプロジェクトとの関連で結びつけてしまおうとはしない。私は楽しみながらはしゃぎながら自分の見たいものを見るし、言いたいことを言えるし、自由だった。それは本当に満足できる時間であって、同僚と一緒に村に行くときには、私は横についていってるだけで何もしてない、だた黙って座ってるだけって感じだった。今回は、仕事したって満足感がすごくあった。

たぶん同僚の捕え方でいえば、私はプロジェクトの歯車のひとつという意識なのかもしれない。プロジェクトと連携することが期待されている要請だから、それは仕方ない部分もあると思う。それに、だからこそこうまでもすんなりと受け入れられ理解されてるというのも事実だ。だけど私の意識は違っていて、プロジェクトと協力はするけれど、全く同じことをするのなら私の存在価値なんて全くなくって、そういうことならただ農業省県局職員がいればそれで成立する。PROGEAの枠の中でしか私が活動しないのなら、県局にいてモレ語がしゃべれない私なんて意味ない。それなら、モレ語がしゃべれる職員を増やせばいいだけのこと。そうじゃないんだって。私はプロジェクトと連携することを期待されてるけれど、同じ村、同じ状況を自分の目で見て自分の頭で考えて何かやらなきゃ意味ないんだから。

10月に活動見学で西側をいろいろ見たときに、同僚がいつもはいないという同期隊員の活動を見た。それを見て、私が現地語を全くしゃべれるようにならないのは必要に迫られてないからだと実感しまくった。同僚と一緒に村を巡回するということは、つまりこのままずっと現地語がしゃべれないということでもあり、結局一番最初の問題はいつまでも解決されないということになる。ということは、この問題を活動時期の最初から最後まで乗り越えていたければ、常に同僚と一緒に、ということになる。そんなのは息苦しくて私はいやだ。

で、DPAとは関係のない友達を連れて村に行った2日後には、一人で村に行ってみた。
最初は不安だらけで、幹線道路を外れてしばらくして、本当に道を間違えてないか、何度も引き返して道を聞いたほうが、とか思ったりした。だけどさすがに3回も来たことある場所で、一人でバイクを飛ばして、意外とちゃんと着いた。そして、小さな村だったこともあって、AUEの研修に顔を出していただけあって、行けばみんなが寄ってきてくれて、探しているものを探す手間が省けた。頼れば何でも出てくる。フランス語を話す人もいて、もちろん完璧ではないけれど、どうせこちらも中途半端なフランス語だから、難しすぎる単語とか表現が出てこずに、意外といける。そして、結構話せる。日本人の専門家が来ることもあってか、私の活動も尊重してくれている様子で、話が終わった後にはご飯まで出してくれて、一人で行くのも、割と悪くなかった。言いたい事言って帰ってきて、満足して疲れて、今日はもうこれでいっか、て感じ。


村の人たちには一番最初に、私がやりたい啓発活動の形を示した。まだ同僚にも友達にも相談してない。村の人たちが(しかもまたAUEというのが村の中でも生命線の水を扱う組織ということで発言力を持っているらしいのがまたやりやすくしてくれている)私のやりたいことを知っていて、そのサポートをしてくれる。
そう思うことが、楽しい。スリルがある。同僚にはいつ言おうか、同僚が聞いたらどんな反応するんだろうか、やっぱ面白がってたい。何でもいいから。つまらないの、退屈なのは嫌。

スポンサーサイト

| そば屋さんちのふろふき大根 ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://karehausagi.blog38.fc2.com/tb.php/393-9a2162c4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。