スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

湖と玉ねぎ



村の巡回を始めて気がついたことは、ブルキナには湖が多いということ。
平べったい土地だから当然と言えば当然かもしれないんだけれど、山からわき水や雪解け水として川が流れてくる、というのがなくて、川がない代わりに湖があるっていう感じに思える。だから雨が降った分をそのまま水ため池や湖に貯めておいて、乾期にそれを使うということ。
雨が降らない半年間というのは逆に言えば水の量をコントロールできる時期で、湖にまだ
沢山の水がある今の季節に、湖の近くで野菜を作る人が多い。うちの周りで「野菜を作りたい」と言ったら、みんなが笑う。飲み水にもしている貴重な、きれいで高価な水を農業に使うなんてあり得ない、という感覚のようだ。
ちなみに、乾期に湖の水を頼りにするのは動物も同様で、だから動物が見たければ乾期に湖に行け、と言われる。湖周辺は緑も多くてその分埃がなく、涼しくもあってとても過ごしやすい。


IMG_4868.jpg


主に涼しい、水がある風景に安心するあるいは落ち着く、野菜を見ると何となくうれしい、町中から離れていて静かな場所が多い、ついでに動物も沢山いて面白い、という理由から湖に行く機会があるとそれだけではしゃいでしまう。いつかプライベートで湖のほとりに来て、木陰にイスを置いてすわり、一日じゅう優しい風を浴びながら本でも読んで過ごしたいなぁと思うようになった。というのも、来たばかりのころは街中の風景しか知らず、そこで過ごすのには落ち着いたコーヒーの美味しいカフェがなければ週末は苦労する、ということばかり考えていたのだから。それが、10分もバイクを走らせればあんなにも静かで落ち着く、何時間でも本が読めそうな、そして邪魔が入りそうにない、自分が気に入る場所があると気付いたからには、ごみごみしているだけの都会で週末を過ごす意味など疲れるだけだと思うに至った。果たしてそれが実現するかと言えば、それは結局どこまで行っても自分次第ということでしかなく、そこまでバイクを飛ばす程の価値を見出すかどうかといえば、うちに居ても本は読めるわけで、結局求めている刺激としては私はそれを選ばないのだろうと。

なので、話は戻るが乾期に野菜を作ることになっている、だけれども雨季ほどはみんな働いてない、雨季には見渡す限り畑だったはずなのに、と疑問に思ったのも当然なわけで、雨季にはみんなが畑仕事をできるけれど、乾期には湖などの水場が近くにある人しか畑仕事ができないということ。それで都市部や鉱山なんかに出稼ぎに行く人が増える、という話だ。


私の話に戻って、村巡回という名目で村に行って、だけど一番見ているのは湖、という始末だったりする。同僚と巡回に行って、村ではほとんどのやり取りがモレ語。農業のことはほとんどわからない、という私がそこに居てもほとんど意味がないので、分からない会話を聞いているよりは水辺を眺めている私がいたりする。それでまぁいいか、という感じ。


そして年末に、ゾルゴの中で一番特徴的と言える村を見てきた。オペヤージュ(関所)の周辺に広がっている街で、東西に走る道路と南北に走る道路が交わるポイントでもあることから、この街は移動する人々が落としていくお金で潤い、村の中では一番発展をしている。その街を見て私は確かに「ここは村というよりも都市だよ」と言った。だけど、同僚があとから言ったような、「都会だから啓発活動は必要ない」などと言ったかどうかは分からない。多分、言ってないと思うんだけれど。

IMG_4877.jpg



水利用者組合の設置の中でプロジェクトも一番、トラブルが大きいだろうと思っていた、水の料金問題。実際にすでに、いくつかの村では「払わない」という人たちがちらほらいるようで、そういう広告を聞く。この街に関しては収入が高めの為か、そういうトラブルはないみたいだけれど、ポンプを見に行ったら本当にひどかった。
4つほどポンプを見に行ったけれど、そのすべてにおいて、ポンプを動物たちから保護する壁が崩れている、実際に動物がポンプ周辺をうろつく、掃除をしておらず不潔、排水溝が流れてなくてコケが生え、ボウフラがいつ湧いてもおかしくない、ポンプ周辺で洗濯をし、その排水をその場に捨てているなど…どのポンプも今挙げた問題点をいくつかづつ抱えていて、飲み水の管理に関してものすごくいい加減で、いつ汚染されてもおかしくない、という印象。加えて、水を汲むタンクもカビだらけで本当に不潔。10年ぐらいは平気で使うらしいし、衛生面で、改善しなきゃいけない問題が山積み。


IMG_4892.jpg


そして、都市化の悪影響が村のどこを歩いていてもはっきりと目に映る。溢れるほどのゴミが、黒いビニール袋が散らばる。舗装道路周辺、道端、畑、そして水場の周辺。他の地域では、ゴミは沢山捨ててあるけれど、それでもある程度は固めて捨てられていたり、その地域全体がゴミの山という印象ではなかったから、ビニールの有効な処理方法がない今、必死になって集めてもその情熱の最終的な行き場がないと思っていた。だけど、さすがにこの村はひどい。今すぐにでもゴミ拾いを始めて、雨季に備えた環境整備をしたいと思った。マラリア対策とか、任務じゃないけれどね。

IMG_4880.jpg



アニメーション活動は必要ないと、本当に言ったのかな?多分私の舌足らずとフランス語能力の低さが招いた誤解だと思うけれど、もし本当に言ったなら、撤回する。ここは他の村よりもずっと、問題が目に見えるところに出てきている。今すぐにでも環境改善活動を始めたい。そう思った。
この村で食事をしたときに、初めてそれらしい、しつこく「食事をするための金をくれ」から始まって、どうしてだめだとか何のために自分が来ただとか、村の人と話をした。私は、まだそういう対話を村人と多くしてないからか、そこまで嫌じゃない。特に今回のような頭のいい人、身なりのしっかりした人、その土地で尊敬をある程度集めているのではないかと思われる人と話す、仲良くなるきっかけがそういう些細な議論からなのであれば、むしろ大歓迎と言いたくなるくらい。どっちにしろ、村の人たちとの関係は作っていきたいと思っているから、またこの村に行く時が楽しみだと感じた。
スポンサーサイト

| そば屋さんちのふろふき大根 ホーム |

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://karehausagi.blog38.fc2.com/tb.php/376-e5dc9332
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。