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7歳未満児のためのカクテル


例えば何が汚いと思うとか、きれいだと判断するか、そういう反射的に持つ感覚が刷り込みによるのだなということを意識して考え出したのには、きっかけがある。意識しだしたというか、実感したというのだろう。ブルキナに来てからのことだ。

深井戸(ポンプ)の維持管理や衛生啓発やらの活動をする一方で、村人が深井戸の水を使うように仕向けるのも、私に与えられた要請の一つだ。深井戸の水の方が埃とかが入ってなくてきれいだから、と言って。既にプロジェクトがそういう啓発をやっているらしいんだけれど、これがなかなかに難しいらしい。
で、深井戸を使わずに(つるべとかの)浅井戸やバラージ(池?湖?)の水を使い続ける理由を村人に尋ねると、水道料金がかかることがネックだったり、ポンプが故障した時にまたバラージの水を使い始めると言うケースが多かったりする。一方で、そんな理由で、とかそんな屁理屈、と言いたくなる理由も聞かれる。「深井戸の水を飲むとおしっこが出なくなるから」など変な病気にかかると言う迷信があったり、「深井戸の水は美味しくない」というのがそれだ。最初に聞いた時には、そういう迷信を大人たちまで必死になってい信じて、そういうのが後進国だなぁとか思ってた。
だけど今は、そういう理由をつけて、今まで浅井戸の水を飲んでいた人たちが、深井戸の水を飲むことを拒否する気持ちがちょっと分かる。


私は残念ながら、未だに200リットルの水を250フランで買う生活を続けている。任期の4分の1がそろそろ終わってしまうと言うのに。
で、その水を飲む時にお腹を壊さないように、とまず塩素剤を水に混ぜる。次に、濾過する。それから、煮沸する。今は多分、水道の水をそのまま飲んでも大丈夫なんだけれど、それでも一応、飲み水に関してはこの三つはやってる。
そうして飲む水は、小学校の頃、夏に体育の授業で泳いでいたプールを髣髴とさせる。香りも味も。その水が、あまり好きじゃない。それは味自体の問題だけでなく、プールの水を飲んでいると言う感覚がわいてくることが堪らなく不機嫌の原因になる。だから飲む時の感覚で言えば、汲んだままの水道の水の方が好きだ。

深井戸の水が村人にとって、そういうエピソードと共に記憶している味で無かったとしても、小さいときから味わっているものの味は覚えてるっていうし、毎日のものが長年飲んできた味と違うものになるのは、抵抗あるんだろう。村の風景自体が変わるわけではないからなおさらだ。

だけど、そういえばワガである時に飲んだカクテルが、子供用のイチゴ味の風邪薬の味がして、あれも本当に嫌いだった。今更大人になって美味しいと思う味じゃないし、今更子供用なんてイメージが悪い。


二日前、朝のカフェでコーヒーを飲みサンドイッチを食べた。
そして薬を飲もうと目の前にあった水に口をつけたら、その瞬間に洗濯物の香りが口の中に広がった。イメージ的に汚い香りじゃない、だけど石鹸を飲んでいると言う感覚で朝から酷い気分に襲われた。これはブルキナの庶民に普及している粉洗剤が洗濯にも皿洗いにも使われていて、かつはっきり言って皿洗いの様子を見ると洗剤が完全に落とされているのかどうしても疑問がぬぐえないのだ。

あの水を飲んで二日経って、まだお腹を壊さないから大丈夫だったんだろう。だけど、洗濯物と同じ香りがする水…をもし、「清潔な水ですから」って言われたら…病気になってでも水道から汲んできたままの水を飲みたい、と思う、私なら。


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