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phast手法について




Phast(Participatory Higiene and sanitation Transformation)手法、参加型衛生改善のことである。これはワークショップに手住民たち自らが自身の衛生環境や改善目標などについて考え、行動や環境を改善することを促すことを目的とした手法のことだ。ブルキナファソのJICA技術協力プロジェクト、中央プラトー州給水施設及び衛生改善プロジェクト(PROGEA/PCL)にてこの手法が用いられている。
具体的には、アニメーターが多くの衛生に関する絵を住民に示し、その状況に関して住民同士で確認しあい、よい衛生環境とはどんなものかを共通認識として確立する。その後にやはり絵を用いながら住民自身の衛生環境について住民同士で話し合いながら確認し、可能な範囲内でよりよい衛生環境を探り、住民同士の共通認識として組み立てながら同時に連帯感をも生み出すことで、住民の中でのスムーズかつ平均的な改善を目指す手法である。
以下、11月19日、ガンズルグ県ゾルゴ市クベオゴ村で行われたphast手法を用いた衛生改善アニメーションの様子をレポートする。



アニメーションは朝の9時半、村の中心にある広場にアニメーター、村のシェフ、7つあるカルティエ(村の中の、もっと小さな住民集団の単位)それぞれのシェフ及び村人40人ほどが集まったところで始まった。住民たちはざっくりと男性と女性・子供に分れてアニメーターの周りを囲む。女性・子供は若干後ろ、というイメージである。カルティエや村のシェフが集まらなければ、始めることはできないらしい。地域の伝統的な連帯が色濃く残っている、村の特徴だ。

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アニメーターは男性3人、女性2人の計5人で構成される。アニメーターのリーダーが開始を宣言、趣旨説明をする。そして村のシェフがあいさつし、ワークショップに移る。5人のアニメーターは代わる代わる沢山の絵を住民たちに示し、その絵が示す内容を住民たちに話しかけながら説明する。というよりは、住民から答えを引き出す、というイメージだ。10枚ほどの絵を見せたところでそれらの絵の関係を、排泄物から口までの下痢などを引き起こす汚染の感染経路として説明していく。そして続く9枚の絵で、その感染経路を途切れさせる方法について、やはりその内容を一方的に説明することなく理解させるように努めながら紹介していく。

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10時から、一つの事柄に関して衛生レベルを3段階示した絵を見せていく。もちろんその絵の内容を、短い時間で一方的に話して終わらせることはない。30分ほどで3枚×10のシチュエーション、合計30枚の絵が住民の前に並んだ。すると、次に住民の前に登場したのは沢山の小石。そして住民たちが話をしながら自分たちの衛生状況として最も近いものを3つの中から選び、その絵に小石を置いていく。笑い声が絶えない穏やかな雰囲気の中心で、小石が次々と絵の上に乗せられていく。
11時45分、トイレの状況に関して3枚並べられた絵の中から、とある女性が”Bon(よい例)”として示された絵の上に小石を置いたところ、それまで穏やかに見守っていたむらのシェフがみんなに語り始める。本当に自分たちの状況は、彼女が選んだ通りのものだろうか。ここで見栄を張って自分は衛生的に良い方法をとっていると嘘をつくことが私たちの生活の改善につながるだろうか。まずは自分たちの状況を冷静に見つめてほしい。そういって、3枚の絵のなかの”mauvais(悪い例)”の絵の上に小石を置いた。

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昼の12時、衛生環境に関するすべての3枚組の絵の上に小石が並べられ、自分たちの状況が選択されたのち、アニメーターはこれらの状況を一つずつ、すこしずつでも改善していくことが重要な課題であることを話す。住民からも2,3の意見が出された。そして12時13分、アニメーションは終了した。



3時間、長かった。途中で飽きたのか、アニメーターが示した絵を見ていない人もちらほらいた。楽しいイベントでもないし、それはしょうがないと思う。それでも、これで村人の行動がちょっとでもいい方向に変わってくれれば成功だろう。ただ、それは数字で残すのが難しいことだし、他の要因によっても村人の衛生環境は簡単に変わる。

今日のお昼、私は手を洗わずにご飯を食べた。普段は、水で流すだけ、と言うこともよくある。それでも、病気になることは少ない。
気をつける、気をつけないの差はほんの僅か。そしてその些細な行動で、本当に何かが変わるか実感することは難しい。目に見えれば、もうちょっと楽なんだろう。むしろ偶然とか運だとか確率という言葉が結果を左右するようにさえ思える。私たちがそれをいいことだと考えることができるのは、実感ではなく刷り込みだろう。
そう考えさせられることがある。
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