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トライアングル



任地に隊員が複数いる地域も、珍しくないものだ。ブルキナではむしろ、複数の隊員がいる地域のほうが多い。私は任地に一人。それが心細いなと思うことも、時々ある。活動見学のときに、隊員が複数いる地域を沢山見て、楽しそうでうらやましいと今は思う。夜は家に一人で籠っていることが多い、というかほぼ毎日そういう状態、という私。

二人任地の同期隊員と、ちょっと話をしていた。ひょんなことから話が、同じ任地に居るもう一人の隊員との関係とかになった。

「二人ってのがなんかね。三人以上いたら、一人と関係がうまく行ってなくても、もう一人いるじゃん。もう一人と喋って、安心することができると思うし、相談もできるんだけれど…」

そこの地域の人間関係が微妙なのは知っていた。二人とも悩んでいたり、もどかしい思いをどこかでしているみたい。
その、「三人以上いたら」というのを聞いて、ちょっと前によんだ夏目漱石の「それから」を思い出した。三角関係を題材にした小説だった。解説に(解説を読まないと話のテーマをちゃんと理解できないもので)、人間関係は三角関係が始まりだと書いてあった。妙に納得させられた。二人だけだと、発展しないものだと。好きだとか嫉妬だとかの感情は二人からでは、生まれない。


昔読んだ本に載ってたジョークでこういうものがある。アダムとイブがいて、イブがアダムの浮気を疑う。「何を言うんだイブ、この世には君と僕の二人だけだよ。」その日の夜アダムが寝た後、イブはアダムの肋骨が減ってないか確かめた。

本来は笑うところ?私は聖書に首ったけでもないし、そこまで面白いジョークだとは思わないのだけれど。でもこのジョークは、三人目の人物が登場することで新たな感情が生まれることをほのめかす。

確かに、二人だけだとそれでは関係というものは成立しないのかもしれない。世界がそれで完結してしまうだろう。そこに、衝突しあうものはない。一人しかいなければ自他は生まれないが、二人でも自他はなさそうだ。


3と言うのは安定を表す数字だと、タロットカードの本か何かに書いてあった気がする。どうしてそういうことになったのかは、読んだ気がするけれど忘れた。が、例えばイスの足は3本で一番安定する。二本では倒れてしまうし、四本以上あるとすべての足が平面上にあり、イスが安定しているのは難しい。三点なら、その三点で安定する平面が常に描ける。数学者ではないのでここら辺は微妙な表現で申し訳ない。言いたいことは分ってもらえると思う。それに、図形が描けるのも三角形からだ。点が二つしか無ければ、線しか作図できない。どれだけ距離が離れているかという問題はあれど、その関係は固定されている。点が三つになったときから、その関係に相対性や変化が出てくる。


人間関係も同じだ。二人しかいなければ、その関係に変化はない。いつまでも、二人を結ぶ直線が描けるだけだ。だけど、一人増えることで三角形が描けるようになって、離れたり近づいたり、三角形にも鋭角や鈍角があるように、それぞれの点の関係が大きく広がるようになる。そして、それぞれの点は安定することができるようになる。同じ平面を共有することができる。
三角関係と言えばぱっと聞いて浮気だとか不倫だとか想像してしまっていいイメージではないかもしれない。だけどそれは人間関係の底にあるものなのかもしれない。人間の持つ複雑な感情は三角関係あってこそではないかと思う。

明日、16日はイスラム教のお祭り、タバスキ。羊を殺して、神に供えるという意味の儀式だと聞いた。それと関係あるかは知らないけれど、アベルとカインの兄弟の話を彷彿とさせる。あの話も三角関係だ。


三という数が世界を成立させているのかもしれない、と思った。無からではなく絶対からではなく、関係が成立するようになる三から、世界は始まるのではないだろうか。すべての関係は突き詰めていけば、三角関係にまで単純化できるのでは、と想像してみる。

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お前は3人兄弟でどうじゃった?わしは4人兄弟で辛かったでえ!

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