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ラマダンを通して知ったこと


ラマダン(絶食)は挑戦を始めてから一週間で、やめた。理由はシンプル、食べたくてしょうがないから。



職場の同僚とお喋りだけしてればよかったときには、それでも良かった。お腹がすいていることがそこまで差し支えないし、話題にもなってくれたし。けど、パソコンで作業を始めて、大したことはしないんだけれど資料を読もうとするだけで、全く違う。読めない。お腹がすいて、食べたいって言葉だけが頭の中をぐるぐる回って、時間が過ぎるのだけをただ待ってる。そわそわしてる。大事な資料のほうは、からっきし頭に入ってこない。そして、疲れやすい気がする。一日を通して元気が出ない。元気が出るのは、食べる直前以降。私のラマダンは朝起きれないから、サイクル的には一日一食、夜に長い時間をかけて食べるという形のものだったけど、それがまたよくなかった。

私のたった一ヶ月とちょっとで培った偏見をもって言えば、私がブルキナべならそれでもよかったかもしれない。それは単に彼らが日本人ほどは働かない、という意味だけではなく。やはり私にとって、自分のやるべき仕事に差し支えてくるのは大きな問題だというように考えるし、仕事だとかのほうが宗教より優先だと考えている。自分で自分が許せなくなる感じなんだ。別に、今のうちからそこまで立派な生産活動をしているわけではないけれどね。こんな私でも、そんな風に考えてしまう。


私は日本人で、宗教的にはゆるく育ったからこんな風に感じるのかもしれないけれど、これをやり遂げるムスリムというのは本当に強靭な精神と肉体の持ち主なのだろう。この苦痛に耐えて、日常生活をやり遂げなければいけないのだから。私には残りのおよそ20日間、それを続ける自信はなかった。
「新しい自分」との出会いは結局、なかった。今までどおりの自分を飽きもせずにこうして、また見直してる。多分またこれから、お菓子を食べなきゃ生きていけないみたいな甘えたことを言いながら過ごしていくのかもしれない。しょうがない、って言いきってしまうのもどうかと思うけれど。けどそれでも、私は自分を維持していくことを選んだ。変わっていくことに、耐えられないのかもしれない。
苦しみと向き合った先に新しい自分があるという考え方は、私は経験的に、支持できる。それは大げさな表現なのかもしれないけれど、弱い自分と向き合ってそれを認めていくこと、あるいは変えていくことはそれまでの自分とは違う一面を持つことができる行為であると思う。
古の宗教者たちも、苦しみこそが乗り越えるべき壁であることを経験的に知ったのだろうか。それとも宗教者と言わず…ぼんやり、そんなことを考えてみる。





そして蛇足。
ラマダンをやめた次の日に、お腹を壊した。朝からひどい水下痢で、事務所を一日休んで、土曜日もほとんど寝て過ごした。摂った水分がそのままお腹の管を通るだけ通ってからだから出ていくような感覚で、それが恐ろしくもあり、水分をあまりとりたくなかった。お腹では絶えず、ものすごい音がしてた。

原因は、およそ察しがつく。同僚のうちでごちそうになったときに飲んだ、millet(粟)で作った飲み物。あれだけ、ものすごく嫌な予感がした。で、中った。フラのときと言い、なんとなく中りそうなものは感じるようになったと思う。が、避けることができない自分にがっかり。上手く断れない。何しろ、不確かな予感でしかないんだから。

周りのみんなは、粟をドロドロにして揚げたガレットってお菓子が主な原因だと思ってる節。あれも確かに油がすごくて、しかもこっちは油の質が良くないからと注意は受けていた。が、やはり同僚宅でごちそうになったとき、まさしくmilletを飲んだ時に、ガレットも「たくさん食べろ」と勧めてくれた同僚が、見舞いに来たときに「ガレットは食べ過ぎに注意しろ」と言ってきた。フランス語がもっと流暢に喋れれば、なにか言い返してたかもしれない。ちょっと、イラッときた。

まぁここ暫くの食生活は確かに調子に乗ってた。ブルキナに来てから一番調子がいいからと、断食もやってたし、その間の食事もほめられた形ではなかったと思う。ここにきてのお粥生活が二日ほど続いて、これでうまく調節できるようになるかも、と思っている。なかなか自分というのは、難しい部分が多い。

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